割込み(2)

技術紹介

前回書いたのが、かなり前になりましたYell

このごろPCI Expressを触り続けてますので、

それに関連した解説になります。

PCI Expressで使える割込みのしくみとして、大きく分けると2つあります。

  1. レガシー割込み方式
  2. Message Signal 割込み方式

方式1は、PCIから踏襲している方式で、しくみとしては古典的なマイクロプロセッサ

システムで広く共有されてきたものと同じであります。割り込みをかけるために専用の

信号線が用意されており、その信号線を駆動することで割込み処理を開始させます。

これらの動作機構は、いわゆる電子回路的なイメージが前面に出たものです。

方式2は、割込みをかけるための機構が変わってます。

こちらは信号線を駆動するイメージはなくなり、たとえば、あるタイプのパケットを送出するとか、

あるアドレスに規定のデータをライトするなどといったやり方により、割込み処理を開始させます。

こちらは、コンピュータアーキテクチャ的なイメージが前面に出ており、Message Signalという言葉にその含みを持たせていると言えるでしょう。

ところで、PCI Expressの信号線をみると、レガシー割込み用の信号線は用意されていません。

PCI Expressにおけるレガシー割込みというのは、実際はMessage Signal割込みの枠組みで

レガシー割込みを実現しているように見せているというものになります。

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