前回書いたのが、かなり前になりました
このごろPCI Expressを触り続けてますので、
それに関連した解説になります。
PCI Expressで使える割込みのしくみとして、大きく分けると2つあります。
- レガシー割込み方式
- Message Signal 割込み方式
方式1は、PCIから踏襲している方式で、しくみとしては古典的なマイクロプロセッサ
システムで広く共有されてきたものと同じであります。割り込みをかけるために専用の
信号線が用意されており、その信号線を駆動することで割込み処理を開始させます。
これらの動作機構は、いわゆる電子回路的なイメージが前面に出たものです。
方式2は、割込みをかけるための機構が変わってます。
こちらは信号線を駆動するイメージはなくなり、たとえば、あるタイプのパケットを送出するとか、
あるアドレスに規定のデータをライトするなどといったやり方により、割込み処理を開始させます。
こちらは、コンピュータアーキテクチャ的なイメージが前面に出ており、Message Signalという言葉にその含みを持たせていると言えるでしょう。
ところで、PCI Expressの信号線をみると、レガシー割込み用の信号線は用意されていません。
PCI Expressにおけるレガシー割込みというのは、実際はMessage Signal割込みの枠組みで
レガシー割込みを実現しているように見せているというものになります。
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